2.24事件 「絶景の野営地点」編
大岳から移動するべく3人(と一匹)は、夜の帳の中、クルマで山道を走った。
道幅は狭くなり、街灯も消え、ハイビーム走行。
辿り着いたのは、以前野営した
絶景ポイント。
岩陰から見える北斗七星がギラギラ輝いていた。
そして3人(と一匹)の男達の目もギラギラ。
「腹減った」「火にあたりたい」「酒飲みたい」・・・・
抑圧されたフラストレーションが一気に爆発、ものすごい勢いで設営を始め、その勢いのまま宴開始。
気がつけばバードは酒瓶一本空けていた。
そして翌朝.....
鳥の鳴声と共に目を覚まし、白い灰になった炭を棒で突っついて火熾し。
体内に残る酒同様、種火も残っていた。
その辺に落ちてる薪を集め朝飯の準備。
どんなに酒が残っていてもメシは喰うバード。
メシも喰い終わり、のんびり一服。
すると当然の如く便意を催す。
トンネルを抜け、山を下ってトイレへ。
すると以前行った時のトイレとは違う光景が・・・
「落石危険 立入禁止」
....と書いてある張り紙と共にロープが張り巡らされていた。
トイレットペーパーを握りしめ困惑するバード。
落石も危険だが、それ以上に落糞も危険である。
意を決してトイレの中へ。
「神様、お願いですから5分間だけ僕を守って下さい」と、無防備かつバチ当りな姿で祈るバード。
神様ありがとう。
後日聞いた話だが、3月~5月、この辺り一体は落石が非常に多いらしい。
言われてみれば野営ポイントでも小さい落石が何回もあった。
そして妙に清々しい顔で野営ポイントに戻り、撤収を開始したのである。
おわり
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