12/18~19 ソロキャンプレポ#2
前回の続き。
朝。この日も文句ナシの晴れでございました。
それ故に放射冷却、それはまるで-190℃で凍った金属の塊を、月の光を宿した刀でぶった斬った時のような冷たくて硬くて鋭い空気でございました。
テントのファスナーを開け、それでもシュラフに包まってグダグダしてると、だんだんと日が高くなってくる。
「見たか冬将軍の奴め、わしを凍えさすのをしくじりおったぞ!」
って感じの朝。めちゃんこ気持ちえぇ。
プラティパスに汲み置きしておいた水は予想通りカチンコチン。なので湯たんぽにしていたナルゲンボトルの水で湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
そもそも何の違いかわからないけれど、違いがわかる男になれた気がするのでございます。
そこら中におっ立ってる霜柱をザクザク踏み付けて歩いてると、なんだか腹が減ってきたので朝ごはんの仕度。
この日は朝から・・・・・
ハンバーグ2個。
この清々しい朝に、みんな大好きハンバーグだ。しかも2個だ。どうだ、まいったか。
って言ってたら、いい感じに焼きあがってきた。
「ねぇ、誰かデミグラスソース持ってない?」
「・・・・・・・・・・・。」
しまった、一人だったんだ。ワタクシとした事がついクソ甘いコトを口走ってしまった。
えぇい!塩と胡椒でなんとかしてしまえ。
ちょうど炊き上がったホカホカご飯の上にハンバーグ2個をライド・オン。
その上に醤油をブッかけて、和風ハンバーグ丼だ文句あるかこのやろう。
ほほう、なかなかの美味ではないか。
おい、そこのなんちゃら調査団とやら、来年のミシュランガイドに載せてやらんこともないぞ?ん?どうした?くるしゅうない、なに?B級にもならんだと?無礼であろう!
この和風ハンバーグ丼は、わしが腕によりをかけて作ったのだぞ!Q極のグルメなるぞ!
本当のグルメをわからん者に、わしの料理を食う資格などないわ!わし一人で食う!
・・・・と、誰にも文句を言われず王様になれるのもソロキャンプの魅力なのであります。
結局それからもノンビリマッタリ過ごし、撤収したのは日暮れの頃でした。
おしまい
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