旅行記~奥会津・裏磐梯~ 最終回
正直、今回のこの旅をするにあたって、行こうか行くまいか悩んだ部分がある。
放射線云々に関して言えば、何ら心配するような数値ではない。では何に悩んだか?それは行った先で避難されている方々がいるのではないか?という心配だった。どんな理由があるにせよ『そこに遊びに行く』という事にかわりはない。
しかし思っていた以上に行く先々で歓迎されたのと、現地の方々と会話をしているうちにその心配はどこかに吹き飛んでいた。
会津鉄道の観光トロッコ列車の車内。鯉のぼりと桜の飾りつけがされており、風に乗って元気に泳いでいた。
テレビやネットの情報だけでは、行きたくても実際行っていいのか?行っても迷惑じゃないのか?という情報まではなかなか伝わってこない。しかし現地では観光客を迎え入れる準備は万端だった。
あちこちで見られる『がんばろう!』の文字。ただ風評被害・自粛ムードによる客足不足に関しては、現地の方々の頑張りだけでは打開できない問題なのだ。よそ者の僕らが正確な情報を見極め判断し、行動しなくてはならない。
この時、会津地方では桜が満開だった。
今頃は眩しいほどの新緑が東北の大地を彩る頃だろう。入梅前にもう一度、静かな湖畔にテントを張り、暖か味のある雄大な東北の景色を満喫したいところだ。
おしまい
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