秘境駅'10 #4
前回の続き。
遂に幻の秘境駅ともいえる遺跡に辿りついた。しかしこれでは貪欲な探究心が収まらない。
ワンダーハンティングの旅はまだまだ続くのだ!
次なるターゲットはとある農村地帯にあるという。
束の間の休憩を取り、僅かばかりの情報を頼りに歩を進めた。
山岳地帯の麓の駅に辿り着き、さらにそこから列車に揺られる事約一時間、そこには古き良き日本の原風景が広がっていた。こんな休日にも関わらず人々は畑で汗を流しており、その光景を見る限りこんな平和そのものの場所にワタクシが求めているワンダーなターゲットが存在するのか?と、少し疑わしくなってくる。
と、その時だった。
この風景同様、長閑な気分で歩くワタクシの眼前に突然現れた謎の物体。というか物件。
ワンダー、というよりトマソン。
■トマソンとは・・・
心の師と仰ぐ赤瀬川源平氏発見の芸術的概念。無用物件の意。名は元野球選手ゲーリー・トマソンに由来する。詳しくは
コチラ。←クリック。
なぜ山もないこんな場所にこんなトンネルが・・・不思議である。
調べてみると意外な発見があった。長さ11m、幅5mのこのトマソン、以前この場所には林業など資材運搬用の索道(所謂ロープウェイ的なヤツ)が線路と交差する形で設置されており、ちょうど線路がポイントだった事もあり、こうしたトンネルを建設したのだ。現在では既にその索道は撤去され、結果このトンネルだけが残っている。という話。
別角度から....やっぱ不思議だ。
ちなみにこのトマソン、現在
日本一短いトンネルとして一部のマニアの間では有名らしい。
最寄駅は未だ昭和が漂う静かな農村地帯にあります。
いやいや、今度もなかなか中身の濃い旅でございました。ワンダー!
おしまい
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