2009年10月20日
やってらんねえ!
と、道標くんが仕事道具を投げ捨て、呆然と立ち尽くしておりました。
それは初夏の日の見晴らしのいい稜線上の道でのできごと。
溜まりに溜まったフラストレーションを爆発させ、そこで下唇を噛み締める道標くん。
下界の複雑に絡み合った組織社会でなら、その光景もうなずけるのだが・・・。
「ちくしょう、なんなんだよ、人っ子一人こねぇじゃねぇか。」
「奥多摩ばっかチヤホヤされやがって・・・」
と、そんなとこなんだろうか。
考えてみれば、何年も何十年もその場に立ち続けるってのは、並の精神じゃできないことであります。それにこの日みたいに清々しい日ばかりではない。
ジリジリと照りつける日差し、雨や雷、冬なんか雪がドカドカ降ってくる。
おまけに最近じゃ「ピークイートw」とか言って、かじる連中も現れはじめたのだ。
いつも何気なくそこに立っているけれど、もし彼らがいなくなったらそりゃもうエライコッチャなのであります。
なので・・・
道標に向かって敬礼!
そして再び重たいザックを担ぎ上げ、下山の途につきましたとさ。
おしまい
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