2010年11月27日
鳥ノ胸山ハイク #2
とある少年の、そのどん臭さときたらそれはそれは酷いもので、足元のボールを拾おうとして手を伸ばした瞬間に爪先で蹴っ飛ばしたりするのは日常茶飯事、想いを寄せる女子に告白なんてのはもっての外で、それどころか一対一で会話しようものなら緊張のあまり腹が痛くなってウンコ漏らして泣きながら帰るような、そのどん臭さを数値化するならば、物理学の域を超え天文学的数値を叩き出す程でした。
そんな少年が大人になり、まさか一人で山を登るなんてのは本人ですら予想し得なかった事であり、その変貌の裏には涙無くしては語る事のできない半生がそこにはあったはずだ。
ただ、一見アクティブとも思える生まれ変わった彼の根底には拭い去る事のできない『どん臭さ』が根強く残っていたんですよねー。という試練の神もしくは笑いの神がつけた絶妙なオチを背負って生きていかざる終えない男のお話。

鳥ノ胸山から南峰を過ぎ雑木ノ頭へ。
サクサクの落ち葉尾根をルンルン気分で歩く。この時彼は自然豊かな山道を颯爽とあるくハイカーそのものだった。
平指山を過ぎ浦安峠へ、そこから先の大界木山までは短いながらも破線区間となっていて気合を入れつつも慎重に慎重にと注意深く歩を進める。はずだった。

が、出たのは林道。知らん林道に下山しちゃいまして。
下山といってもそこが想定外の知らん場所なワケですから、「やっちまったぃ!」となる。
こういう場面で焦ると冷静な判断ができなくなり逆に危険な方向へ進んでしまうという道迷いの典型的なパターンは絶対に避けたい。のでその場にドッカリ胡坐をかいてシェルの胸ポケットに忍ばせておいたタバコに火をつけて地図とコンパスを出してあーでもないこーでもない。と現在地を探る。
周りを見渡すと木々の隙間から御正体山が見えた。ゴール地点の道志の森はあの方向だ。
と、再び歩を進めるもやはり不安は拭いきれない。腹減った。焚火したい。シュラフで寝たい。水ほとんど飲んじゃった。このまま永遠に続くスパイラル林道だったらどうしよう。いきなり首狩り族が出てきて気づいた時には彼らの戦利品コレクションの棚にこのとってもカワユスな首がラインナップされるのかな。などなど、不安が不安を呼び、気が付けば道志の森キャンプ場のすぐ上の道にはさっきまでの颯爽と歩くハイカーではなく、どうしようもなくどん臭い男の姿がありました。
今回、出たのがたまたま運良く林道で、結果的にショートカットしちゃったわけなんですけど、一歩間違えれば・・・・・ガクブルでございました。
ただでさえ人気の少ない不明瞭な登山道ゆえに今まで以上にこのテの山にも慎重さが求められるのと、この記事のオチに関して言えば、なぜ笑いの神が降りてこないのかと、どっちにしろ己のさらなる成長ののびしろがある事を切に願う今日この頃なのであります。
そんな少年が大人になり、まさか一人で山を登るなんてのは本人ですら予想し得なかった事であり、その変貌の裏には涙無くしては語る事のできない半生がそこにはあったはずだ。
ただ、一見アクティブとも思える生まれ変わった彼の根底には拭い去る事のできない『どん臭さ』が根強く残っていたんですよねー。という試練の神もしくは笑いの神がつけた絶妙なオチを背負って生きていかざる終えない男のお話。
鳥ノ胸山から南峰を過ぎ雑木ノ頭へ。
サクサクの落ち葉尾根をルンルン気分で歩く。この時彼は自然豊かな山道を颯爽とあるくハイカーそのものだった。
平指山を過ぎ浦安峠へ、そこから先の大界木山までは短いながらも破線区間となっていて気合を入れつつも慎重に慎重にと注意深く歩を進める。はずだった。
が、出たのは林道。知らん林道に下山しちゃいまして。
下山といってもそこが想定外の知らん場所なワケですから、「やっちまったぃ!」となる。
こういう場面で焦ると冷静な判断ができなくなり逆に危険な方向へ進んでしまうという道迷いの典型的なパターンは絶対に避けたい。のでその場にドッカリ胡坐をかいてシェルの胸ポケットに忍ばせておいたタバコに火をつけて地図とコンパスを出してあーでもないこーでもない。と現在地を探る。
周りを見渡すと木々の隙間から御正体山が見えた。ゴール地点の道志の森はあの方向だ。
と、再び歩を進めるもやはり不安は拭いきれない。腹減った。焚火したい。シュラフで寝たい。水ほとんど飲んじゃった。このまま永遠に続くスパイラル林道だったらどうしよう。いきなり首狩り族が出てきて気づいた時には彼らの戦利品コレクションの棚にこのとってもカワユスな首がラインナップされるのかな。などなど、不安が不安を呼び、気が付けば道志の森キャンプ場のすぐ上の道にはさっきまでの颯爽と歩くハイカーではなく、どうしようもなくどん臭い男の姿がありました。
今回、出たのがたまたま運良く林道で、結果的にショートカットしちゃったわけなんですけど、一歩間違えれば・・・・・ガクブルでございました。
ただでさえ人気の少ない不明瞭な登山道ゆえに今まで以上にこのテの山にも慎重さが求められるのと、この記事のオチに関して言えば、なぜ笑いの神が降りてこないのかと、どっちにしろ己のさらなる成長ののびしろがある事を切に願う今日この頃なのであります。
おしまい
Posted by バードメン at 00:20│Comments(0)
│ハイク
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