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Posted by naturum at

2011年01月17日

グロテスクなのは、僕の錆びついた先入観の方だ。

前々から不思議というか、イマイチ腑に落ちなかったのは、なぜヒトはエビやカニを見た時に美味そうに見えてしまうのか・・・だ。
よく考えるとグロテスクな姿なのに、なぜか美味そうなんです。
それに対し、イモ虫やトカゲは美味そうどころか嫌悪感すら感じてしまう。
んー。おかしい。おかしいではないか。昔「みんなみんな生きているんだ友達なんだ」と歌ったではないか。
そんな疑問を疑問に感じずに一生を過ごせられるのなら、それはそれでそれなりの人生だったのかも知れない。
けど、疑問を疑問のままにしておくのは、よろしくない。
ので、イモ虫とトカゲを喰ってみた。

※そういうのダメー!な人はこの先は見ない方がいいかもです。
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Posted by バードメン at 21:05Comments(26)料理

2011年01月03日

年越しキャンプ ’10→’11

あけましておめでとうございます。
昨年中はいろいろと絡んで下さった方、そうでもない方、いろいろとお世話になりました。
今年も宜しくお願い致します。




・・・ってなワケで今回の放置村は恒例の喰っちゃ寝ぇ喰っちゃ寝ぇの野外寝正月でございます。
日ごろ脳を蝕む電波の届かない聖域にて、川の水が流れる音、焚火の薪が爆ぜる音、風で木の葉がゆれる音、あとプ~音と、シンプルな自然の音に包まれて新年を迎えられたという事は、今年もゴキゲンな一年になるにちがいない。と思うのでございます。




去年の年越しは確か皆既月食を拝む事ができたんですが、今年は月齢25のほぼ新月の夜。
幾億、幾兆の星が木々の隙間からリラリラと輝いておりました。
そのうちの一個が『お年玉』とか言って落っこちてきたらオモロー!なんだけど、なんと年男であるウサギちゃんのワタクシは、そろそろお年玉をあげなきゃいけないお年頃なのですよこんちくしょう。

そんなこんなで皆様も今年一年はゴキゲンな時間でありますように。
ブログ上でもフィールド上でもいろいろと絡んで頂けると幸いです。ウサギちゃんは寂しいと死んじゃうらしいですから。。。




おしまい




  


Posted by バードメン at 01:11Comments(2)キャンプ

2010年12月21日

きこりナイトvol,1





小春日和の初冬の週末、きこりナイトなるキャンプイベントが富士山麓の某所にて執り行われたというお話。
『きこり』という言葉でアンドレ・ザ・ジャイアントとランバージャックデスマッチしか連想できなかったワタクシの脳ミソは如何に偏った思考を展開しているのかと、今となってはそのカサついた下唇を噛み締める今日この頃なのであります。
イベント当日、辿り着くまでの車内で『モジャモジャ頭の巨漢に囲まれて、エスケープ不可能なリングの中でどうやって戦うか』と一人作戦会議を繰り広げていたのでありますが、現地に着くなり実にカラフルでカワユスなボーイズ(?)&ガールズが出迎えてくれたのであります。



焚火を囲むきこり達。飲めや歌えやの大宴会・・・ではなく、眼前に燃ゆる焚火の炎を介しながら一言、一言と綴ってゆく、神聖さをも伺えるゴキゲンな夜でありました。



夜も更け、一人また一人と自らの塒に潜り込むきこり達。
この空間は、現世とは違った時間の流れ方をしているらしく、一秒がゆっくりであります。
そういえば、『きこり』とは焚火の煙を宇宙の果てまで流す事で時空を歪ませて、ユックリとした時間の中を過ごせる能力を持った人のことだ・・・と焚火の前で居眠りこいてる風森ひのこが言うてました。

この愉快なきこり達との再会の為に、まだ玉手箱は開けないでおこう。



おしまい







  


Posted by バードメン at 21:05Comments(0)キャンプ

2010年12月08日

建造中の宇宙船地球号に武器は搭載されるのか?

お茶の間のみなさん、いや、地球人のみなさん、なんと宇宙人が発見されました!しかもなんと今日はこのスタジオにお越しいただきました!それでは宇宙人、どぞー!・・・っていう先日のNASAの地球外生命体に関する発表を期待した人は少なからずいるはず。
それがヒ素でもDNAを構成できるバクテリアを発見しちゃったんですよ、しかも地球で。っていうなんとも間接的な発表だったもんだから、「俺なんかメロンソーダとチリドックがあれば生きていけるんだぜ!」と心の中で叫んだ午前4時でした。

昔から『宇宙人が攻めてくる!』的ストーリーはSF映画や小説では王道中の王道で、その中で生まれる愛だの友情が「えぇ話やねー。」になるんだけれども、その発想はそもそも地球人が戦闘民族だからなのかなーと、思ったり。
今まで世界地図を血で描いてきた我々人類は、やがて作られるであろう宇宙地図を何を以って描くのか。
そんな人類の行く末を勝手に案じつつ、今週末はふたご座流星群が見られるらしいですよ。



おしまい
  


Posted by バードメン at 23:05Comments(0)ヒトリゴト

2010年11月27日

鳥ノ胸山ハイク #2

とある少年の、そのどん臭さときたらそれはそれは酷いもので、足元のボールを拾おうとして手を伸ばした瞬間に爪先で蹴っ飛ばしたりするのは日常茶飯事、想いを寄せる女子に告白なんてのはもっての外で、それどころか一対一で会話しようものなら緊張のあまり腹が痛くなってウンコ漏らして泣きながら帰るような、そのどん臭さを数値化するならば、物理学の域を超え天文学的数値を叩き出す程でした。
そんな少年が大人になり、まさか一人で山を登るなんてのは本人ですら予想し得なかった事であり、その変貌の裏には涙無くしては語る事のできない半生がそこにはあったはずだ。
ただ、一見アクティブとも思える生まれ変わった彼の根底には拭い去る事のできない『どん臭さ』が根強く残っていたんですよねー。という試練の神もしくは笑いの神がつけた絶妙なオチを背負って生きていかざる終えない男のお話。





鳥ノ胸山から南峰を過ぎ雑木ノ頭へ。
サクサクの落ち葉尾根をルンルン気分で歩く。この時彼は自然豊かな山道を颯爽とあるくハイカーそのものだった。
平指山を過ぎ浦安峠へ、そこから先の大界木山までは短いながらも破線区間となっていて気合を入れつつも慎重に慎重にと注意深く歩を進める。はずだった。



が、出たのは林道。知らん林道に下山しちゃいまして。
下山といってもそこが想定外の知らん場所なワケですから、「やっちまったぃ!」となる。
こういう場面で焦ると冷静な判断ができなくなり逆に危険な方向へ進んでしまうという道迷いの典型的なパターンは絶対に避けたい。のでその場にドッカリ胡坐をかいてシェルの胸ポケットに忍ばせておいたタバコに火をつけて地図とコンパスを出してあーでもないこーでもない。と現在地を探る。
周りを見渡すと木々の隙間から御正体山が見えた。ゴール地点の道志の森はあの方向だ。
と、再び歩を進めるもやはり不安は拭いきれない。腹減った。焚火したい。シュラフで寝たい。水ほとんど飲んじゃった。このまま永遠に続くスパイラル林道だったらどうしよう。いきなり首狩り族が出てきて気づいた時には彼らの戦利品コレクションの棚にこのとってもカワユスな首がラインナップされるのかな。などなど、不安が不安を呼び、気が付けば道志の森キャンプ場のすぐ上の道にはさっきまでの颯爽と歩くハイカーではなく、どうしようもなくどん臭い男の姿がありました。
今回、出たのがたまたま運良く林道で、結果的にショートカットしちゃったわけなんですけど、一歩間違えれば・・・・・ガクブルでございました。
ただでさえ人気の少ない不明瞭な登山道ゆえに今まで以上にこのテの山にも慎重さが求められるのと、この記事のオチに関して言えば、なぜ笑いの神が降りてこないのかと、どっちにしろ己のさらなる成長ののびしろがある事を切に願う今日この頃なのであります。









おしまい





  


Posted by バードメン at 00:20Comments(0)ハイク

2010年11月23日

鳥ノ胸山ハイク #1

荒天が懸念されていた週末の天気は晴れマークとなり、無意識のうちにお山の方角へクルマを走らせておりました。
今回歩いたのは道志山塊にある鳥ノ胸山(トンノムネヤマ)。
予定だと鳥ノ胸山~雑木ノ頭~城ヶ尾峠、時間に余裕があれば城ヶ尾峠から甲相国境尾根をテクテク歩いてブナ沢ノ頭~菰釣山まで行こうというドップリ樹林帯漬け低山ハイクなのでございます。



標高1207mながら堂々たる山容。

まずは道志の森キャンプ場にて駐車、そこから少し戻る感じで登山道までの林道を歩きます。



尾根に出ると落葉がサックサクのフッワフワのムッチムチ←?で気持ちいい。



ねじ切れたみたいな立ち枯れの木。自然が作り出す造形ってエロいね。

頂上直下はわりとかわいくない急登が続き両手使いながらがんばる。
息を切らしながらもようやく登頂。






渓谷に沿うように道志村が広がり、その向こうには御正体山、さらに奥には半分雲がかかった富士山が一望できます。







そんな古きよき日本の原風景を見下ろしながら、ジンジャーチャイうめぇ。

前述の通り、落葉がサックサクでついついゴロゴロしたくなるのでございますが、今回設定したルートはけっこう長いので先へ急ぐとします。
ここらへんで下山しとけばよかったんだけど.....



つづく



  


Posted by バードメン at 00:08Comments(0)ハイク

2010年11月16日

クリームソーダを撒き散らしながらあいつは飛び去った。

こんなHNの自分が言うのもなんなんですが、『翼を下さい』だとか『もしも翼が生えたなら』だとか歌などでよく耳にするのです。ただ個人的には腰から下がロケットエンジンだった方が速いし最高にイカしてるって思うんです。



おもいっきり火を噴いて、スクランブル発進した空軍の戦闘機を2秒でブッちぎって成層圏の遥か彼方へ。そうすればクリームソーダを撒き散らしながら宇宙を飛んでいるハートレイ第2彗星を捕らえる事だってできたのに。
と、首が痛くなるほど見上げた空から視線を足元に移すと、そこには悴んだ爪先が草原に突き刺さっておりました。



おしまい
  


Posted by バードメン at 21:02Comments(2)ヒトリゴト

2010年10月28日

10/23~24硫黄岳




雲の彼方に見えるのは御嶽山でしょうか。
それを挟むかのように中央アルプス、北アルプスの山々が佇む無音の世界がそこには広がっておりました。



桜平よりハイク開始、オーレン小屋にて荷物をデポして、のんびり歩いて約2時間の晩秋の八ヶ岳ハイク。
そろそろここもモノクロームの世界になるんでしょうかね。










爆裂火口。今年二度目の噴火口を見下ろす。
あぁ、歯医者行かなきゃ。









ツイータ!!



山頂は広く、まるで天上界の憩いの場みたいな感じ。
途中、言葉を交わした韓国人ハイカーが「日本の山はいろんな美しい景色が見ることができる」ってキラキラした表情で言ってました。ワタクシもそんな色彩に富んだ八ヶ岳にハマりつつあるのでございます。


ちょっとカッコつけて写真撮ってたら、日が沈みそうなのでもう降りなきゃ。











  


Posted by バードメン at 22:01Comments(3)ハイク

2010年10月16日

第5回 放置祭

どんな金持ちも貧乏人にも善人にも悪人にも全てに平等にズブ濡れにする雨は、この世の唯一のものとして嫌いではないんだけれど、久々に会った仲間との会話が大声でないとできない位の雨が長時間続くとなると話は別だ。ってなる。
湿った黒髪を振り乱しながら人の形に拵えた藁に『低気圧』と書いた紙を入れて五寸釘を打ち付けていたら、




晴れました。

と、いうわけで今回は年に一度の放置祭。in道志。
←今回の放置村→

各が各ユニットとして参加する個食個泊スタイルで野外活動を始めてから早5年。
一方では「現代の世相を反映しているどーのこーの」なんて難しい事書いてる記事もありましたけど、実際のトコは食材や道具を人数分揃えたり片付けたり、ドタキャンが発生してテンヤワンヤ・・・がめんどくさいからこうなっただけの事です。
思い立った時に出かけて、思い立った時に帰る。そんな事が気軽にできるのが『放置』の最大の特色なんですかね。ファミリーキャンプ、グループキャンプ・・・といったように一つのスタイルとして捉えていただければ幸いでございます。

それにしても各自が自分のキャンプサイトを設計して設営するワケですから、そこはまるで万国博覧会のよう。




パン焼いてる人がいたり昼寝してる人がいたり黙々と本を読む人がいたり徘徊するオッサンがいたり、それでもなんとなく連帯感が生まれるのはやはりそこが仲間の集まる場所だからなんでしょうかね。
そのうち『多様性に富んだ放置民族の実態を潜入取材』とかいってナショナルジオグラフィックに取り上げられたらオモロー。ないない。






おしまい




  


Posted by バードメン at 16:15Comments(2)キャンプ

2010年10月10日

雨の車中泊

折からの雨でテントを設営する気力も萎えたので、今宵は久しぶりの車中泊。
クルマの屋根を幾千幾万の雨粒がばらばらと叩く、叩く。
思えばそのエネルギーは強大で、水流が削った奇岩や氷河が削ってできた針峰は映像で観ると不思議で実感がわかないけれど、今こうしてみるとなる程なのです。
朝起きて、クルマの屋根に鍾乳石がモッコリしてたらな…ニシシ。

  


Posted by バードメン at 01:31Comments(5)ヒトリゴト

2010年09月26日

宇宙の果てまで島流し #2

前回の続き。
火山島の荒涼とした黒い砂漠を渡り、島の突端へ。



ついに最果ての地に到着。乱暴なまでに陸がぶっつり途切れていてあとは海。海。海。
地球は丸いって話だから、最果てなんてものは存在しないはずなんだけれども、いやいやここが果てという事にしましょうよ。って気分。
重たいザックをどさっと降ろし、近くのキャンプ場にて幕営開始。



HEX3 Bamboo pole
物干し用ガイラインを引っ張る最中、茂みの中で手ごろな竹を見つけたのでポール代わりにしてみました。座椅子効果も手伝ってか、なかなか風情溢れる我が家。






ヨッコラドッコイセー!と腰を下ろし、カラカラに乾いた五臓六腑にアルコールを流し込み読書に耽る。

下界とは違う時間の流れと西風に吹かれながら洗濯物が揺れる。これが島での通な過ごし方なんだと、勝手に思うのであります。



朝がきて明るくなってやがて陽が沈み月が出る。そんなアタリマエの事がなんだかありがたく感じる島という空間。残りの滞在した数日間は、そんな悠久のサイクルと共にのほほーんと過ごしてきましたよ。



おしまい


  


Posted by バードメン at 22:25Comments(5)ソロキャンプ

2010年09月22日

宇宙の果てまで島流し #1

虫歯があったら宇宙飛行士にはなれない。
それはもう昔の話で、最近はというと芋けんぴをかじっていたら歯が欠けてそのまま放置していたら虫歯になったバックパッカーでさえ気軽に他の惑星を旅する事ができるのだ。
今回行ったのは東京は竹芝桟橋から宇宙船に乗って一晩ほどで到着する火山の島。



外輪山を越え、目指すは眼前にそびえる内輪山の上。うし!行ったるでえ!






こんな荒涼とした大地が延々と続きます。
ここからの標高差は約300mくらいか、でも足場が細かい砂利で崩れやすく歩きにくいというのが正直な感想。



星のエネルギーが爆発してめちゃんこ躍動的であったこの場所も、今こうしてみるとまるで地獄に近いあの世の、時が止まった世界のような。
もしここで生命が誕生したならば、その生命体の眼は色彩を識別する能力が著しく低いに違いない。って思うくらい色彩に乏しい。










ここが噴火口。
とてつもない、穴。ここから骨まで溶かす熱い滾りの惑星汁がドバドバ出た場所。
ああ、いい加減に歯医者に行かなきゃ。


未来、人間が地球以外の大気、空気があるであろう惑星に降り立った時、最初に降り立った男が宇宙服のヘルメットを脱ぐ時、果たして彼はどんな気持ちなんだろうか。事前の情報収集やそのデータ上ではヘルメットなしでも呼吸ができる。というけれど、いざ一番最初にヘルメットを脱ぐその瞬間は計り知れないんだろうなと、思ったり。


つづく



  


Posted by バードメン at 23:50Comments(0)ハイク

2010年09月11日

俺のモテ度は銀河系レベル

俗世間では一度の人生のうち『モテ期』なるものが三度ほど訪れるらしい。
それはあくまで俗世間という狭い空間の中で囁かれる青春と恋の青い話に他ならない。
この世に生を受け三十余年、一度も『モテ期』でない時間を過ごした事のないワタクシが、またまた周りの友人知人、いや全人類からジェラシーの集中砲火を浴びるような、むせ返るほど麗しき愛を独り占めしてしまったのである。



今度は昆虫にモテ。


愛に国境も男も女も関係ない。無論、このアサギマダラとて例外ではないのだ。
特異体質なのか何なのか、ホントにモテるんです。人間以外に。
この時も一度指に止まったはいいがストックを突きながら山道を歩いても離れない。離れないどころかストローでチューチューしてくる。このアサギマダラにはワタクシが可憐な一輪の花に見えたのか、ただ単にしょっぱいだけなのか。



それはそうと昆虫に完全変態という成長システムが備わっている種類がいるのは周知のとおり。
卵→幼虫→(何度か脱皮)→サナギ→成虫といった具合に、一生のうちその姿を何度も変える事で、蝶類なんかはサナギの中で一度細胞レベルまで全身が分解されドロドロに溶けた後、成虫の姿へと再構成するんだそうだ。
そうなると幼虫時代の記憶や意識は残っているんかな。とか、まったく新しい意識体となって生まれ変わるんかな。とか、考えてると自分の脳ミソがドロドロになっちゃうわけです。
一説によると昆虫ってのはもともと地球外生命体だった。なんてウゴー!オモロー!な説もあって、前途の完全変態の件や、甲虫の羽が格納できるシステムとか考えてると、なかなかどうして本当に地球外生命体だったのかも知れないな。と、思ったり。

なにはともあれ、次は人間希望。




おしまい




  


Posted by バードメン at 00:38Comments(5)ヒトリゴト

2010年09月06日

音のない世界の相対性理論の方程式は『しーん』。

静寂を現す時『しーん』なんていう言葉(なのか?)が使われる事がある。
音がないのに『しーん』という音がしている時点で静寂ではないわけで、これは喧騒の都会で生まれた都市伝説のようなものなのだと思っていた。
音がない。フン、そんなのこの世界、いや宇宙を探してもそうあるものではないよ。ワタクシの知る限りでも音が伝わらないとされている宇宙空間でさえ宇宙船やモビルスーツが熾烈な戦いを繰り広げ、レーザービームの斉射や爆発が起きてとても賑やかで明るい空間ではないか。
ここ以外は。







情け容赦なく刻む時間の流れでさえも息を殺してしまうような、太陽が昇る前のこの時空間は確かに静寂だった。『しーん』だった。
ここにいたのは何かしらの魔力を秘めた言霊を発する事のできる4人。しかしそこに言葉はなく、なぜなら何か発したとしてもただ無意味に響いて水底に沈んでゆくような気がしたからだ。







おしまい




  


Posted by バードメン at 22:29Comments(0)キャンプ

2010年08月29日

おっぱいがいっぱい

冷涼な週末を快適に過ごすために八ヶ岳の地図を開いて今後の山行計画という名の妄想を頭の中で繰り広げる毎日が続いておりました。
ふと見ると、雄々しく連なる山の名前の中に一点、なんだか柔らかそうな、なんというか、こう、アレな感じの地名を発見。その名も・・・


にゅう。


やっぱこう、そんな感じのものを想像しちゃうワケです。
男には負けるとわかっていても避けてはならない戦いがある、これは浮ついたスケベ心でもなんでもなく本能そのものだ。神が与えた試練なのだ←?
で、行ってみた。
麦草峠より30分程で白駒池へ、そこで装備をデポしてハイク開始。

湿地帯の木道をテクテク。





苔生した樹林帯をテクテク。










こんなキノコが生えてたりして、まるで自分の頭の中の世界を歩いているかのような錯覚に陥るのでございます。
標高2000mを軽く超え、若干薄い清々しい空気を鼻から吸って指先の毛細血管まで行渡るのが心地いいのでございます。
歩くこと小一時間、「にゅうはまだか、あの柔らかい神々しいまでの曲線を描く稜線の上の頂はまだか」と、ポテトチップの袋同様に妄想もパンパンに膨れ上がったバカな男が目にしたのは・・・




なにこのゴツゴツしたの。


なるほど、そういう事だったのか・・・ハハハッ
と、混じりっけのない風に涙を乾かしながら遠くを見つめるのでございます。





一応、三角点もありましたよ。



おしまい

  


Posted by バードメン at 00:07Comments(4)ハイク

2010年08月03日

櫛形山トレキャン #2

前回の続き。
険しい山道を乗り越え・・・



今回の放置村









やはりHEX3は緑に映えますなぁ。ウンウン。
若草の大地に咲くオレンジ色の一輪の可憐な花のようでございます。
まぁ、おかげで中はアブだのブヨだのが大空中戦を繰り広げておるんだけれども....

天気も上々、日差しが皮膚に突き刺さり未だに腕の皮がズル剥け状態なんですけども、夜はヒンヤリとした空気が心地良くて、ついウツラウツラと。下界では花火大会が行われており、花火を上から観られるのか!?と期待しましたが、視界を樹林帯に阻まれ残念ながらその願いは叶いませんでした。

そして夜が明け、下山の途。








←またコイツだヨ。
恐る恐る乗り越えて、意気揚々と樹林帯の空気を鼻から吸って口から吐き出しながら歩いていると住民に出会いました。



カモシカくん。





あぁ、お食事中でございましたか、こりゃ失敬。
草食動物といえど、群れに従わず孤高に生き、堂々たる佇まい、そして「あぁ、人間なんぞに興味はねぇ、とっとと行っちまいな。」的オーラを発するその姿は見ていてホレボレするのでございます。
あ、そうそうカモシカって鹿じゃなくて牛の仲間らしいですね。
まぁそんなコト人間が勝手に決めたコトなんで正直どーでもいいんだけども。
カモシカはカモシカなんですよ。牛でも鹿でもなくてカモシカなんですよ。ヒョウモントカゲモドキはヒョウモントカゲじゃなくてヒョウモントカゲモドキなんですよ。


まぁ、そんな感じの一泊二日でございました。




おしまい





  


Posted by バードメン at 22:06Comments(0)キャンプ

2010年07月27日

櫛形山トレキャン #1

「暑い」と言ったら罰金100万円。と心に言い聞かせながら毎日をなんとか耐え忍んでいる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
エアコンがないのなら、標高を稼げばいい。というメチャクチャなロジックを展開しつつ、今週は南アルプスの前衛峰、櫛形山へ寝泊りしてきました。
目的はそう、『寝泊り』。なので頂上コースではなくて、テン場までのトラバースコースである管理歩道をテクテク歩きます。
コースタイムで約90分。少々キツめの日差しを浴びながらも、下から吹いてくる風が心地よく足取りは軽い。このままテン場まで一気にレッツらドーン☆
・・・のハズが、



落石ドーン☆


し、しかも橋が落ちかけてるんスけど...
ストックでツンツンしながらおっかなびっくり渡ります。
ふぅ、怖かったぁ。ちょっとグラついてたし。

次に行った時はちゃんと復旧されている事を祈りつつ、歩を進めるのであります。





つづく






  


Posted by バードメン at 21:18Comments(2)キャンプ

2010年07月20日

笠取山トレキャン #2

前回の続き。

そもそも山に行き始めたのは、夏に自分流キャンプを楽しむためなのでございます。
なのでここからが今回のメイン。
・・・ってなワケで久々の、




今回の放置村。


これでもか!と言うくらいのんびりマッタリ。
照るつける日差しは「おいおい、太陽の奴ちょっとやりすぎじゃね?」ってくらい強く、未だに腕と首の後ろがヒリヒリしておりますが、日が沈めば一気に気温が下がり、インナーダウンを羽織るほどでした。
いやー快適そのもの。いっそここから通勤してやろうかと。
久しぶりに見た満天の星空の下、鹿くん達の淋しげな鳴き声と、ブーブー言うなんだかようわからん鳴き声を子守唄に朝まで生爆睡。



んで、次の日。。。

水を入れたボトルとカメラだけを持って、歩いて2~30分の雁峠へちょいと散歩。








←ここが雁峠
小さな分水嶺手前の分岐から平坦な道をテクテク。樹林帯を抜けると一面の鮮やかな草原が目の前に広がるのでございます。



ウッヒャー、気持ちえぇ。


人間の肉眼では捉えきれないくらいの色のコントラストと、乾いた風に吹かれてしばし昼寝。
空を仰げば成層圏のそのまた向こうまで見通せるくらい。

晴天に恵まれたおかげもあるけど、こんなに気持ちのいい場所はそうないだろうな。
いや、まだまだあるかもしんまい。
無事帰宅した今も、意識だけは標高1700mあたりの草原をフワフワ飛んでいるのでございます。







おしまい











  


Posted by バードメン at 00:00Comments(6)キャンプ

2010年07月19日

笠取山トレキャン #1

久々の更新。
すっかり梅雨も明け、クソ暑いにも程があるぞ!という今日この頃、なんとワタクシの命の次に大切なエアコンが天に召されまして、それはそれは地獄のような日々を過ごしておるのでございます。
さてさて、そんな地獄から開放されるべく久々に外遊びをしてまいりましたin笠取山。

作場平(サバダイラと読むらしい)にクルマをデポし、朝の空気を吸いながらハイク開始。
心地のよい多摩川の源流となる沢沿いの登山道をテクテク歩き、笠取小屋のテン場でテント設営。
荷が軽くなったところで山頂を目指すのであります。




苔のむした樹林帯を歩くのも気持ちいいけれど、こういった視界の広い平坦な道をちょい強めの風に吹かれながらテクテク歩くのはやっぱ最高なのであります。
笠取の名所といえばココ。







←小さな分水嶺。

■分水嶺とは・・・
地球上の約7割を占める水の循環システムの(ほんの)一部。
降った雨水の一滴が、どの川に流れて行くかが決まる場所。云わば水の旅の出発地点。
ここは一滴が富士川、多摩川、荒川に分かれる分岐点なのであります。
んで、ボトルの水を一滴垂らしてみたけど、照りつける太陽のせいですぐ乾いちゃった。
んー。それも水の旅なのだ。ウンウン。

そんな水の旅を見届けつつ、ワタクシも旅路を急がなくてはなりません。
防火帯の中の広い道を抜けるとそこに笠取山頂が勇敢な挑戦者を待つかの如く聳え立っておられるではありませんか。



ド直登!


えぇぃ!ちょうど迂回だの遠回りの人生に嫌気が差していたところだ、かえって手間が省けたわい!たかがこれしきの直登、うさぎ跳びで行ったろやないか!
・・・と、虚勢を張りながらテクテク。




登頂。(どうだまいったか)





今まで自分が歩いてきた道があんなにも小さく見える。
遠くの稜線のよりも遥か遠くへ視点を当てつつ、なぜか体育座りで地平線のそのまた向こうから吹いてくる風にしばし吹かれておりましたとさ。





つづく









  


Posted by バードメン at 02:42Comments(0)ハイク

2010年06月06日

Smells like teen spirit.

どっかで聞いたコトのあるタイトルだけど、まいっか。
入梅もそろそろなこの季節、ひっそりとキャンプしてきました。



新緑ムハー!


新緑=癒し効果なイメージなんだけど、長時間その下に佇んでいると、そんな感じじゃなくて、俗に言う『癒し』とは別の「いよっしゃ!やったるでぇ!!」な無邪気なエネルギーが葉脈の一本一本にドクドクと流れて鮮やかすぎる緑からムラムラと漂ってくるのであります。
そんな中で特に会話も弾むコトもなく、ただシッポリとキャンプ。これがいい。
このどうにかなっちゃいそうな新緑と、遠くで川がザバザバ流れている音があれば、他はなーんもいらん。のであります。

その贅沢すぎる空間で読み耽っていたのはなぜか『鉄コン筋クリート』。
ヤクザ:「はしゃいでんじゃねーよ。クソガキ!!」
主人公:「お前がはしゃいでんだよ。俺の街で。」「俺のっ、街で。」
この劇中部分が妙にこの場所の雰囲気とリンクして、Smells like teen spiritが聴きたくなった。


梅雨が明ければこの場所も人でごった返すんだろーな・・・・と、そんなお話。





おしまい







  


Posted by バードメン at 22:10Comments(4)キャンプ